監視社会といじめとカルマ

 その3つに何の関係があるんだよ?というあなたに、おもしろい話をしましょう。

 大阪に、小学六年生の女の子がいました。彼女はとても明るく元気の良い子です。名前は胡椒ちゃんとしときましょう。胡椒ちゃんは、転勤により東京の小学校に転校することになりました。
ある算数の授業の時間、先生が「この問題わかる人〜」といいました。
そして、胡椒ちゃんは元気よく「はい!はい!」と手を挙げるわけです。とても子供らしく、元気があって良いと思いませんか?

 しかし実際は違いました。周囲からの、そして先生からの冷たい視線です。なぜかと言いますと、この小学校では質問に答えるときに、答えがわかる人はパー、自信のない人はチョキ、わからない人はグーで手を挙げるそうです。百歩譲ってこれがルールだから良いものだし従わなければいけないとしときましょう。けど想像してみてください、その異様な光景を。胡椒ちゃんはみんなロボットのようだと感じたそうです。
  まあ、ここまでは前置きです。このことがきっかけで胡椒ちゃんに対するイジメがはじまりました。盲目な人は自分の常識から外れた人を排斥しようとするからです。とても陰湿なものだったそうです。ある時、自分をイジメている女の子の1人に私をなぜいじめるのか聞いたそうです。すると、命令されてやっていると。私もあなたが転校する前にいじめられていた、あなたをイジメないと私がまたイジメられると言ったわけです。恐かったんですねこの子も。
そして、胡椒ちゃんは言うわけですよ「一緒に一番悪いやつを倒そうと。」

 まあこれは私のお母さんの話です。最初に協力した女の子とは今でも仲が良いそうです。おもしろいですよね(笑)
 まあ、一番悪いやつにも何か理由があったかもしれないので一概には誰が良い誰が悪いということは言えませんが。もしかしたらさらに悪いやつがいたかもしれませんし。

 これは監視社会というかもはや監獄の産物ですよね。哲学用語ではパノプティコンと言います。まさにパノプティコンの効果によって胡椒ちゃんは排除されかけたわけです。
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 今の小学校はどうなっているんですかね。私の場合は、胡椒ちゃんとは違い極力手を挙げませんでした。問題解けた人から手を挙げてとかいう場合には、必死に問題を解いてまっさきに手を挙げるタイプのやつにはなりたくなかったので、終わっても手を挙げませんでした。そんなにドヤ顔しなくても解いてる問題は同じだし、そんな顔してる暇あるなら隣のやつに解き方を教えてやれよと。


 最後にカルマについて、カルマを信じないのは別にいいけどなぜ信じないのか?答えられますか?
カルマなんてないからという人はよく考えてください(笑)
 日本では悪いことをしたらバチが当たると。これは本当でしょうか?
 あなたが近所の家の犬を蹴飛ばしたあとに、私にこう言います「ほら、何も起きないだろ?バチなんて当たらないよ」と。噛まれていた場合は話は別ですけど(笑)
 そのバチはいつくるのでしょうか?すぐにこないからといってそんなものなんかないと言っていいのですか?

 カルマという概念はバチとは、少し違います。あなたが良いことをしたらその分自分に良いことが戻ってくるし、悪いことをした時も同様にというものです。素晴らしいと思いませんか?人に良いことをしたらその分返ってくる。気持ちが良いものだと思います。

 カルマを信じている人にはクラウドアトラスという映画がオススメです。この映画を見た後なら、あなたは周りにいる人全員に優しくできることでしょう。
輪廻転生も絡んでくるので複雑ですが楽しめると思います。

 最後に胡椒ちゃんをイジメていた一番の悪は、親の都合で6年生のうちに転校していったそうです。めでたしめでたし


 とはいかず高校を卒業してからの偶然の再会など、いろんなおもしろい話がありました。書くとすごく長くなるので書きませんが、最終的には交通事故で死んだそうです。悪は滅びる運命なのですかね?